毛周期 部位 違い

毛周期の仕組み|毛はつねに生と死を繰り返している

毛周期のイラスト

 

毛周期とは、体毛が生えてきて、抜け落ちるまでの一つのサイクルのことを言います。

 

一見すると、すべての毛が一度に伸びてきて抜けていくイメージを持ちがちです。しかし、実際には、それぞれの毛に毛周期があります。そのため、脱毛を行うに当たっては、この毛周期を考慮することで、スムーズな脱毛を完了することができます。

 

毛周期のサイクルの流れとしては、休止期、成長期、退行期という流れになります。

 

休止期は、毛根に毛は生えていない状態で、新たに毛髪が伸びる準備をします。そのために、毛髪を作り出す毛母細胞が分裂し始めていきます。すると、皮膚の奥部にある毛乳頭からで毛髪が伸びて行くのです。

 

そして、成長期にかけて皮膚にある毛細血管からエネルギーを得て、毛髪を伸ばしていきます。個人差や体の部位によって毛の成長するスピードは異なりますが、1日当たりおよそ0.2ミリ〜0.3ミリ程度のスピードで伸びていきます。

 

長く伸びてきた毛は、表面に出てきて、皮膚の上に見えるようになります。そして、成長後期にかけてぐんぐんと髪は伸びていきます。

 

一旦、成長が落ち着くと、今度は退行期に入ります。退行期では、毛と皮膚とを結び付けていた毛乳頭が弱っていき、毛が抜けやすい状態になります。毛が成長を止める休止期にかけて毛が抜け落ちていくのです。

 

毛母細胞、毛乳頭、バルジ・・・毛根を形作るもの

毛が生まれてくる場所である毛根ですが、皮膚の内部にあります。この毛根は毛包という薄い膜におおわれており、体毛はこの中で育っていくのです。

 

そして、毛包の周りには、毛細血管が行き渡っており、毛はそこから栄養などを吸収して成長していきます。

 

さて、この毛根の一番奥にあるものが、毛球で、その中にはたくさんの毛母細胞が存在しています。毛母細胞が分裂していくことで、毛がどんどんと成長していきます。

 

その毛球の一番奥にあるのが、毛乳頭です。毛細血管がこの毛乳頭とつながっているため、体毛に栄養を与えることができるのです。

 

また、この毛乳頭を起点として体毛が伸びていくため、毛が育つのにとても大切な役割を果たします。

 

ところで、毛包の少し上に、少し膨らんだバルジと呼ばれる隆起があります。毛隆起とも呼ばれる部位ですが、この部位には、幹細胞と呼ばれる細胞が存在しています。

 

幹細胞は、それ単体から様々な機能を持つ細胞へと変化できる優れた細胞なのです。このバルジが存在することで、毛の成長を促して傷ついた皮膚の修復が進められます。

 

さらに、バルジの上には、おなじみの皮脂腺が存在しています。皮脂腺からは肌や毛を保湿するのに必要な皮脂が分泌されて、その保護を担っています。

 

全身の各部位で毛周期は違っている!?

先に説明した毛周期ですが、体の各部位によってもその周期間が異なります。

 

まず、髪の毛ですが、4か月ほどの休止期があります。そして、伸びるスピードとしては1日に0.3〜0.5ミリ程度伸びていきます。まゆ毛やまつげなど、顔の毛は、およそ0.2ミリほどのスピードで伸びていきます。休止期は2か月ほどのサイクルとなっています。

 

ワキ毛は、1日あたり0.3ミリ程度のスピードで伸び休止期は4か月ほどとなります。手や脚など主要部位の体毛については、1日当たり0.2〜0.5ミリのスピードで伸びていき、休止期は3か月程度となっています。

 

毛周期が異なるため、全身脱毛をする場合であっても、そのサイクルを考えて計画を立てることが大切です。

 

光脱毛やレーザー脱毛は成長期の毛のみ反応する理由

光脱毛やレーザー脱毛は毛根部にある黒色のメラニン色素に反応して熱エネルギーを発生させます。そのエネルギーで毛根を破壊することで毛を処理するのです。

 

つまり、毛髪がしっかりと毛根にある毛乳頭とつながっている時にのみ、エネルギーを発生させることができるので、毛が毛乳頭とつながっている成長期にのみ、脱毛効果を得ることができます。

 

休止期など、皮膚の中に毛がとどまっている間は、光脱毛やレーザー脱毛の効果が得られません。

 

そのため、これらの脱毛をするには、毛周期に合わせた数サイクルの脱毛施術を行う必要があるのです。

 

毛周期の影響を受けにくいSHR脱毛とは

今注目されているSHR脱毛は、毛周期の影響を受けず、また毛の色も選ばずに脱毛効果が得られると言われています。

 

従来の脱毛器であれば、毛髪のメラニン色素(黒色色素)と結合することで、毛根を破壊して脱毛を行っていました。

 

しかし、SHR脱毛の場合、メラニン色素ではなく、毛を包み込む毛包を狙って刺激を与えていきます。そのため、比較的弱めのエネルギーを広範囲に与えることで、より多くの毛包を刺激して脱毛効果を得るのです。

 

従来のように、毛根を狙ってダメージを与えるためには、毛髪と毛根の奥部にある毛乳頭がつながっている状態をキープしていなければなりませんでした。そのため、毛乳頭の活動が活発な毛の成長期にしか使えませんでした。

 

この点、SHR脱毛では、毛包自体にダメージを与えるため、毛が毛乳頭とつながっていることを必要としません。これが、SHR脱毛が毛周期の影響を受けにくい理由なのです。